会報第1号

もくじ
福岡販売士協会 設立総会開催
福岡販売士協会の設立経過と今後の活動について
福岡販売士協会の設立趣旨について
福岡販売士協会の発足を迎えて
福岡販売士協会設立にあたって
広報委員会の役割
創刊にあたって



福岡販売士協会 設立総会開催

 平成14年4月13日、福岡商工会議所において、福岡販売士協会の設立総会が開催されました。来賓13名と参加会員約50名での総会となりました。
 第一部の設立総会では、協会の基本事項として、
 1.会則
 2.役員体制
 3.組織と事業・委員会体制
 4.年間活動計画
 5.その他(会報の名称、事業活動提言等)
について、会長より説明があり、満場一致で可決されました。
 続きまして来賓の(社)日本販売士協会の藤森会長にご挨拶をいただきました。
 第二部の記念講演会では、(株)ミスターマックスの平野会長に『消費不況にどう対処するか』と題して、この消費不況の中で、販売士に期待する役割を含めてご講演をいただきました。 第三部の懇親会では、遠路駆けつけていただきました、長崎販売士協会の冨永会長の挨拶に続き、日本販売士協会の山本専務理事の乾杯の発声で懇親会が始まりました。和やかな歓談の中、甲府販売士協会の長谷川副会長、福山販売士協会(福山商工会議所)の福永部長にご挨拶をいただきました。
 最後に当協会の石原顧問の音頭で『博多手一本』にて懇親会を締めくくりました。
出席いただいた来賓の方々を紹介します。
1.記念講演会・講師
  潟~スターマックス 会長 平野 比さ志 様
2.総会来賓
  日本販売士協会 会長   藤森  眞 様
  日本販売士協会 専務理事 山本 宣尚 様
  甲府販売士協会 副会長  長谷川 勇 様
  福山販売士協会(福山商工会議所 部長)福永 重孝 様
  長崎販売士協会 会長   冨永 広道 様
  長崎販売士協会 理事   冬木 繁雄 様
  長崎販売士協会 理事   浦田 道生 様
  長崎販売士協会 理事   吉岡 英春 様
  福岡商工会議所 部長   橋本 修治 様
  福岡商工会議所 主任   吉田 新一郎 様
  北九州商工会議所 課長  長塩 巧児 様
 ご遠方、またご多忙のところ、出席いただきましてまことにありがとうございました。今後ともよろしくご指導いただきますようお願いします。



福岡販売士協会の設立経過と今後の活動について

福岡販売士協会会長
栗原  久明

 T、福岡販売士協会の設立経過
 藤田 哲夫さん・金子 正信さんと私の3名が発起人となり、12月7日に福岡販売士会設立趣意書を、福岡県内在住の一級販売士資格保有者に郵送してから、約4ヶ月後の4月13日に福岡販売士協会の設立総会の開催にこぎつけることが出来ました。
 この間、日本販売士協会の山本専務理事・長崎販売士協会の富永会長ほか役員の皆さんには、大変なご指導・ご支援・ご鞭撻をいただきました。大変ありがとうございました。
 2月9日の新年名刺交換会に38名の方々にご出席いただき、盛り上がった活気のある会合を開くことが出来ました。
 また、新年名刺交換会に合わせて、吉田 貴司さんのご尽力で福岡販売士協会のホームページをたちあげることができました。
 2月15日からは福岡販売士協会の会報名称と事業活動への提言募集を実施いたしました。会報名称については11名51件のご提案があり、拡大発起人会で検討の結果、「販売士・ふくおか」(栗川提案)に決定いたしました。事業活動の提言については、大原 盡さん・栗林 脩一さんのお二人にご提言いただきました。どちらも福岡販売士協会のホームページに掲載いたしております。皆さんご一読をお願いいたします。
 4月13日に設立総会が盛大に開催され、全国で36番目、九州で3番目の団体として正式に福岡販売士協会が発足いたしました。6月1日現在の参加者は一級販売士80名、二級販売士5名、賛助会員4社(鰍モくや・福岡第一酒販梶E麻生電子ビジネス専門学校・潟Eエストブレーン)になっております。

 U、今後の活動について
 さて、私は発起人として責任を取るつもりで会長を引き受けました。これからの2年間で、福岡販売士協会のしっかりした基盤作りをしたいと考えております。
 協会の基本方針を「協会の永続発展」におき、そのために
   ・協会は会員の相互研鑽の場であること
   ・後輩販売士の育成を行うこと
   ・賛助会員と協同で事業活動を行うこと
   ・協会活動は奉仕の精神で参加すること
   ・知のネットワークづくりによる異業種交流
等を行ってゆきたいと考えております。是非ともみなさんの強力なバックアップをお願いいたします。
 具体的には研修委員会・企画委員会・広報委員会・総務委員会の4委員会で活発な活動を繰り広げてゆきます。委員会活動は希望者による活動でありますので、委員についてはいつでも参加を受け付けますので、どしどしお申し出いただきたいと思います。
 今後の行事についてですが、福岡県内の一級・二級・三級販売士資格保有者に協会加入のおすすめをしてゆきたいと思います。また賛助会員(企業・学校・商業団体)の獲得運動を6月から8月の3ヶ月間展開いたしますので、皆さんのご参加をお願いいたします。
 次の全体行事として7月13日(土)14時から17時に福岡商工会議所で夏季研修会を行います。みなさんのご参加をよろしくお願いいたします。


福岡販売士協会の設立趣旨について
福岡販売士協会副会長
石原  義曠

§ 国際化の進展と共に、今の世の中は世界的な潮流の中で未曾有の勢いで変化しつつありますが、当然のことながら、私共地域におけるビジネス社会の構造変化も顕著で、新たな時代への対応を迫られています。
 しかし、この変化に対する域内流通・販売業界への刷新への対応について、市場の声は「外国から進出してきている当該関係企業や国内の製造業分野に比し、意識・機能面とも改革のテンポが遅く、旧態依然としている」との評価が聴かれ、この分野に携わる当事者として、大いなる危機感と新たなる対応への使命を強く感じているところであります。
§ このような状況下にあって、私共は、現下の流通・販売業界刷新への最大の課題は「市場(お客)への対応のあり方」にあるとの問題意識を持っております。過去のように単に安くて良い商品をもってすれば売れた時代とは異なり、物あまり現象の国際的な競争下では、ニーズの多様化、個性化に対し、お客の求めることを的確に受け止めて解決し、結果を出すことに対してのみ「売れる」という“ソリューションビジネス時代”への対応のあり方を問われていると実感しております。
 今やいかなる業種、業態分野においても、グローバルな技術の進歩・普及と生産性の向上により、商品の品質上、価格上の格差は急速に縮まり、私共が過去に成功を収めてきた供給者サイドの論理による「高品質・低価格商品」への努力だけでは、最早、他との差別化は困難であり、お客から選ばれることは不可能になったということを、日々の前線での対応の中から体感しております。
§ 私共は、このような激変の時代と環境のもとに、遅ればせながら、この度、販売士という公的資格をもつ者同士、まずは「隗よりはじめよ」の姿勢を持って“福岡販売士協会”を設立し、対応活動に取り組むことにいたしました。
 当協会のめざすところは、販売に携わる最前線の当事者として、自分達自身が、この仕事を通じ世に貢献するという確固たる職業倫理をもって、真に販売のプロフェッショナルとしての能力を磨き上げ、進取の精神で、お客が求め期待する付加価値を生み出していくことを通して、業界の発展と地域経済の活性化に寄与していくことにあります。


福岡販売士協会の発足を迎えて
福岡販売士協会企画委員長
松本 俊憲

 福岡販売士協会設立に関する熱い思いを伺った際、今こそ立ち上げの正に時宜を得た提案で感服しました。特に小売業界の悩みは深刻であり生活者の二―ヅは多様化、複雑化する中で対応に苦慮しています現状を踏まえ各実務経験者が中心となって立ち上げ、一方で専門のプロコンサルタントの方々も大所高所からバックアップ体制でアドバイスを頂戴し知識融合を図る事が可能な組織を構成できるのであれば時間をかけてでも立ち上げの苦労は厭わないと判断いたしました。少子高齢社会に突入し市場構造が異質化し小売技術が高度化する中での販売士に課せられた役割は極めて重要であり其の実務専門分野での貢献できる裁量は大なるものと判断します。消費の冷え込みは厳しく企業経営が極めて混沌とした中でどのように解決の糸口を求めていったらいいのか求められる福岡販売士協会という知的集団、知のネットワーク形成に着手すべきと判断しました。
栗川会長のお話から自己実現の定義以下を思う 
@ 専門性が磨かれているか
A 世の中の役に立っているか
B 収入になっているか(この場合は協会運営に相当する財源)
 今回の役員構成のメンバーの皆様は実務経験豊富な方々でありまた実践中の方も上記趣旨で寸暇を有効に活動時間に当てられておられます。忙しいから出来る発想です。
 折角経験した経営実務を広く提供しご参考に供することができるのであれば知の広がりの構築の上でだけでなく広く販売士制度普及の上からも後進の指導育成に大いに役立ちたいと心より思うものでございます。企画委員会の運営につきましては他委員会と協調し総合的に効果的な会の趣旨に違わぬよう着実にそして状況対応を違わず推進したく考えます。 皆様のご支援、ご鞭撻を宜しくお願いいたします。
 以上


福岡販売士協会設立にあたって
福岡販売士協会総務委員長
藤田 哲夫

 4月13日の「福岡販売士設立総会」では皆様方のご協力を頂き、大変有り難うございました。 お蔭様で無事、総会を終える事が出来ました。
 思えば昨年(平成13年)7月に、日本販売士協会主催の研修会を受講した際、他の主要都市には地域毎の販売士協会があり、活発な活動をしている中で、福岡に販売士協会がないのは残念に思い、一緒に受講していた栗川さん(会長)と「福岡に販売士協会を作りましょうか」という話から、栗川さん、金子さんと3人で発起人として設立準備をしてまいりました。
 販売士協会設立の趣旨は、会則にはその目的が示されていますが、思いとしては皆様が夫々、大変なご努力をされて、販売士の資格を取得されても現状ではその資格を活かす活躍の場が少ない、認知度も残念ながら低いのではないでしょうか。 そのために販売士協会設立により、
@自己研鑚の場の提供
A活躍の場の開拓
B販売士の裾野を広げる活動
Cこれらの活動による地域の皆様の販売士に対する認知度アップ する。
という思いから協会設立の準備を発起人3人で始めた次第です。
 今回の設立総会で総務委員会を担当させて頂くようになりましたが、総務委員会の仕事はある意味で縁の下の力持ち的な存在と考えます。
 栗川会長の補佐役として、又全般的に色々な面で皆様方と協力して運営していく事になるかと思いますが、今後とも宜しくご協力、ご指導をお願い致します。
 協会活動も設立までは何とかやれると思いますが、各協会の現状をお尋ねすると、設立後の継続的な運営と、活動内容をどのようにして行くかが、各協会大変なようです。福岡販売士協会も誕生したばかりの協会ですので、特にこれから1年間の運営が資金面、協力体制面、活動内容面、組織体制面等で最も重要と考えます。ある意味ではこれから1年の活動内容で、「福岡販売士協会」の命運が決まるのではと思います。
 その意味で各委員会の体制は一応出来ていますが、各販売士の皆様方お1人お1人のご協力、ご支援が大変重要と考えます。栗川会長とは、「「福岡販売士協会」は特色を持った活動をして行きましょう」と常々お話していますが、そのような協会活動が出来ればと願っています。
 総務委員会にも、加入ご希望の方がおられましたら是非ご連絡お願い致します。女性の方にも、総務委員会活動にご参加頂ければと考えています。  私も総務委員会の担当として栗林副委員長、久保委員共々、精一杯の努力をしてまいりたいと考えますので、今後ともご支援、ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
 以上


広報委員会の役割
福岡販売士協会広報委員長
赤嶺 弘晃

 福岡販売士協会が会長以下の尽力により、ようやく設立にこぎつけました。協会の設立趣旨については他の委員長が述べてありますので、ここでは割愛させていただきます。ただ、小売業を取巻く環境の厳しさを考えると、本来販売士に期待される役割は、大きなものがあります。小売業の販売という通常の行為を、社会的、科学的に捉えて、より豊かな社会を実現することが、販売士に求められています。今後の協会の様々な活動が、会員の皆様や販売士全体の活性化につながり、ひいては地域社会活性化の一端を担えればと考えています。
 私がこの協会に参加しようと考えたのは、「販売士の資格はとったが、自分独りでは・・・」という思いを持ったからです。その思いを持って数年がいたずらに過ぎました。そのような時に、栗川会長の呼びかけにあったのです。それに対し、「何か自分たちにできることがあるのではないか」、と考え参加しました。
 皆さんには悪いのですが、具体的に何をこうしたい、ああしたい、という展望があってのことではありません。ただ、何かお役に立てればと考えて手を挙げただけのことです。それだけのことなんですが、今そのなかでいろいろな方との新しい出会いがあり、いろいろな考え方に触れる機会に恵まれたことが、最大のメリットです。
 ところで、福岡販売士協会は、今後様々な活動を行っていきます。販売士受験のための研修会、会員相互の自己研鑽の場としての研究会、様々な職種の人たちが集まる異業種交流会等を検討しています。それらの情報を会員その他の皆様に伝えていくことが、広報委員会の最も大きな使命です。会報、ホームページ、その他を利用して、情報を発信していきます。
 また、会員の皆さんが作成された論文やレポート等、研究成果の発表にも、ホームページや会報を活用したいと考えます。特にホームページには掲示板もありますので、どしどし皆さんの意見を書き込んでください。一方通行でない情報の伝達と情報の共有を、実現していきましょう。
 これから始まる活動です。言い訳するわけではありませんが、少し長い目で見てやってください。そして、いろいろな意見を出し合って、少しでも会員の役に立つ、ひいては社会の役に立つ、そのような協会に、会員皆さんの力で育てていきましょう。

創刊にあたって
福岡販売士協会副会長
石原 義曠

§ 今わが国は、国際化の波の中で、政治・経済をはじめ社会全体が大きく、しかも早いスピードで変化しておりますが、私共の携わるこの地域の流通業界における環境や構造面の変化も著しく、日々の生活実感からその対応には、過去のどの時代の発想や経験則も通用しない、全く新しい時代の到来を痛感しています。
§ しかし、同時に私共販売士資格を有し、この業界に携わっていく者は、その志からして、この変化と新たな時代こそが自分たちの能力を発揮できるまたとないチャンスであり、社会にその有用な存在価値を認めて貰える絶好の機会でもあると感じています。
400年の昔、博多の三商傑といわれた、宗室、宗港、宗白を生んで以来、時代を越えて。「商人の町博多」を擁してきた当地福岡のすぐれた商いの伝統とその心を礎に、また、このことを誇りとして受け継ぎ、当面しているこの激変の時代に適応していける販売のプロフェッショナル(人材)が、当協会の活動を通して育っていく環境が促進できるよう努力したいとの“思い”を強くしています。また、唯一の、このことが私共販売士協会(員)として、地域社会に貢献し得ることではないかと考えます。
§ 私共、流通・販売に携わる者の使命は、「消費者ニーズに応えて、そのライフスタイルを的確にサポートし、安心と信頼を得ることにある。」と考えておりますが、それには、私たちが従事するそれぞれの分野の専門知識と真心からのサービスを提供していこうという精神が根本にあることが必須条件であると思っています。
 因みに、昨今の食品分野等に代表される問題の発生は、この根本が欠落してしまっていたことにあると思われます。私共、販売のプロフェッショナルは、決して目先の販売にこだわるのではなく、その誠意ある室の高い専門能力を客に提供していくことによって、結果が「買っていただける。また、次も買いたいと思っていただける」という永続的な関係が築かれていくということを、よく認識して役割を担っていくことが大切だと思います。
§ この「販売士ふくおか」が新しい時代の販売士として、お互いに資質を磨き、能力を高めていく上での思いや知識・情報を交換し合い、啓発し合えるようなコミュニケーション誌として、また、会員相互間の関係づくりがすすむ一助となるような“会報”として存在することを願っています。
 その意味でも、会員各位が、自分達の会報として積極的に投稿されるなど、誌面を活用されることを期待します。
 以上