もくじ
当協会の年間行事のひとつである夏季研修会が7月13日(土)の午後、福岡商工会議所内の会議室で行われました。 当日は、日中の気温が32度を越す真夏日の中、33名の会員の方々が参集され、予定された午後2時から5時半までの3時間余を講演の聴講とグループディスカッションを通して会員相互の研鑽と親睦を深め合いました。 限られた時間ではありましたが、終始熱心な中に明るく打ち解けた雰囲気での内容のある研修会でした。以下に当日の模様を要約してお知らせします。 【開講の挨拶】 定刻の午後2時、石原副会長の全体進行によりスタートし、初めに栗川会長から参加への感謝の言葉と共に次の要旨の挨拶がありました。 ○当協会の現状は、会員各位の協力と各商工会議所など外部の支援のお蔭もあって、本日現在(7月13日)の会員数は、正会員92名、賛助会員4社で4月の設立総会時より各々11名、3社と増加しており、更に入会希望者が増えるような協会をめざして努力していきたい。 ○今回研修は、年間の主要4行事のひとつで会員相互の交流と研鑽を図るのが目的であるため講師陣も現会員の中から無理を申し上げてお引き受けいただいた。 今後共、この方向でより多くの方々に講師としてご登場いただけるような形で内部研修会の場を充実させていければと願っている。 【講演の内容】 研修第一部の「講演」では、3人の講師の方々から、それぞれ身近なテーマで、次のような有益なお話を頂きました。 (1)『販売士検定をとりまく状況』 福岡商工会議所 橋本部長 同会議所扱いの各種検定試験の概要紹介とその中での販売士検定の受験者推移や状況及び今年度検定における改正点などをお話頂きました。 特に販売士検定については、ここ数年受験者数が頭打ち状態(福商管内の13年度の場合、全体で約1800名)にあるとのことから当協会としても、その打開に何らかの役割を担っていければとのことが、後のグループ討議で出されました。 (2)『繁盛店に学ぶ?商売のコツと心構え』 泣Gムケイブレーン 槇本代表 中小企業診断士でもある槇本講師の"経営は環境対応の科学である"との理念のもとに、「繁盛店とはどのようなものか」「市場はどうなっているのか」という視点からひもとかれ、商売(ビジネス)の前提条件が全く変化してしまっている 今、繁盛店であるにはどうあるべきかという奥深い内容を短時間の中で要約してお話を頂きました。 まさに環境は様変りしており、市場に適応していくには、お客さまの望むことを感性豊かにとらえる力を養い、それを「させて頂く」という真撃な心の姿勢こそが大切であると感じさせられました。 (3)『生き生きとした組織へのアプローチ』 小野人事管理研究所 小野所長 小野講師には、コンサルタントとしての本業である組織と人事管理という諸問題の中から、特に「組織の中の人」を中心に取上げて頂き、「組織とは何か」「人は何故働くのか」など、行動科学面からの理論や日常、実際に現場で起き易い問題事例をお話して頂きました。 企業の前線活動の中でも今、最も難しい課題のひとつである人と組織運営について種々の視点からみつめ、その対応のあり方を講師の体験を通して語って頂きましたので実感できることが多々ありました。 【グループ討議の内容】 第二部では、今回の研修会を含め、よりよい協会運営のために参加者の皆さんに忌憚のない感想や意見、提案、要望などを4グループに分かれ語り合って頂きました。 § 時間的には6月中旬から開催直前の7月末までかかりましたが、メンバー各位の並々ならぬ努力もあって、幾度かの会合を積み重ねた中でお互いの勉強会も含め、実施方法、科目分担、講義要領などを打合せ準備万端で講習会に臨むことができました。 § また、北九州商工会議所殿には、同所会報への講習会案内の掲載や所内でのポスター掲示等の広報あるいは会場提供などの面で多大なご支援をいただいたこともよい結果につながりました。 本誌面を通じて、ご協力を頂いた全ての方々に厚くお礼を申し上げます。 後は、ただひたすら受講者各位の合格を心から祈念いたすのみです。
(石原 義曠 記) 10月2日に行われる今年の2級販売士検定への受験講習会を北九州商工会議所との共催で、 8月初旬から9月末までの各日曜日に実施し、このたび無事に終了いたしました。 この北九州地区の講習会は、これまで、同会議所の単独主催で行われてきたもので ありますが、今年度は当協会が発足したこともあり、同所側のご配慮をいただいて、 私共協会の企画と講師派遣により実現をいたしました。 この種の事業対応は、当然初体験でもありましたので、以下のとおり経緯と実施結果の 概要をお知らせいたします。 【実施概況】
§ 従って、この貴重な機会を生かすべく早速、会員各位にその旨をお知らせすると同時に、協力願える講師陣も会 員の中から募らせて頂いた経緯などに関しては、すでにご案内のとおりであります。 § その結果、講師陣には既述の8名の方々がボランティアで参加して頂けることになり、即日、企画委員会と研修委 員会の合同会議を開き「受験指導研究会」を設置して準備に取りかかりました。 § 時間的には6月中旬から開催直前の7月末までかかりましたが、メンバー各位の並々ならぬ努力もあって、幾度か の会合を積み重ねた中でお互いの勉強会も含め、実施方法、科目分担、講義要領などを打合わせ準備万端で講習会 に臨むことができました。 § また、北九州商工会議所殿には、同所会報への講習会案内の掲載や所内でのポスター掲示等の公報あるいは会 場提供などの面で多大なご支援をいただいたこともよい結果につながりました。 本紙面を通じて、ご協力を頂いた全ての方々に厚くお礼を申し上げます。 〜第一部〜
企画委員会 副委員長 一級販売士 池邊 昌弘 去る8月3日、私は「北九州2級販売士検定受験講習会」に講師として参加し、「常識」分野の担当として3時間講義を実施して参りました。私の協会に参加した理由の一つに、資格を生かせるのでは?ということがあり、特に講師経験は以前から希望していたので、今回積極的に参加を表明させて頂いた次第です。 とは言え平成10年度取得以降内容に触れる機会がほとんどなく自分に出来るか正直不安でしたが、自己研鑽と思い休日返上で復習を行い、当日に向け準備をいたしました。 当日を迎え、受講者8名の前での講義は想像以上にあっという間の出来事でした。受講者全員の合格を目指し受験対策を中心に、より理解しやすく、出てくるキーワード等も噛み砕いて説明することを心掛けたのですが、時間の関係もあり十分に受講者に理解させることができなかったのでは?と今思えば反省すべき点も多々ありました。 実際に講師を終えて思うことは、まず資格を生かす良い機会であったということ。また自分自身のスキルの確認や向上につながったということ。さらに講義終了後、受講者の方々から「ありがとうございました。」と声をかけられた時は今回担当させて頂いて本当に良かったと思うことができました。協会に所属する皆様も是非機会があれば講師体験をされることをお勧めします。最後に受講者の皆様の全員合格を祈りながら本文章を終えたいと思います。
研修委員会 副委員長 一級販売士 蒲池 彰 今回、仕入技術を担当させてもらいました。バイヤー経験があるということと販売士1級を受験したとき96点で他の科目より熟知できていると思ったからです。企画委員の箱森さんから今年の登録講師養成講習会のノート、テープを送っていだたきました。ウォルマートの話も出ていたのですが引用させてもらいました。箱森さん、ありがとうございました。 小倉には13年前、住んでいて久しぶりに小倉駅付近を歩いたのですが、きれいになって感じがよくなっているのに驚きました。 さて、当日の研修には1名、欠席され、残念でした。 受講者の方はうなずきながら聞いてもらえたので安心して講義が行えました。ただ、どの程度、理解していただけているのか、途中でチェックを入れれば、よかったと思います。 2時間だったので絞り込んで説明したつもりですが、もっとメリハリをつけたらよかったかなと思いました。プライスゾーン、プライスラインのところでMr.MAXの自転車の例をとって説明しました。プライスゾーンが狭いこと、低く設定してあること、プライスラインは絞り込んであること、そしてそれがディスカウントストアの特徴であることを説明しました。できるだけ実例を上げたつもりですが実感してもらえたのなら幸いです。 熱心な受講者の方ばかりだったので全員が合格することを祈ります。
企画委員 一級販売士 長沼 玲子 私は平成11年一級販売士の資格を取得いたしました。しかしながら、特に販売士に特別の思いもなく、講師養成研修も受講することなく今日に至っていました。その私は、この夏一念発起して講師養成研修を受講してまいりました。受講に至った理由の多くは、やはり今年の福岡販売士協会の設立にあったと考えています。いままで顔を合わせる事もなかった多くの販売士の方々と知り合うことができ、また、販売士とはいかなるものかを改めて考える場所が見つかったということだと思います。 ところで、講師養成研修は7月30日から8月2日までの4日間、東京・浅草の簡保会館で行なわれました。今年は福岡からの受講者は少なく、私と、やはり会員の箱森さんの二人だけでした。懇親会の際には、福岡販売士協会の設立と、今後の活動のことも話題となり、大いに意気込みを宣伝してまいりました。 講義の内容につきましては、日頃のインプット中心の知識の集積とは違い、今日的テーマに基づいた具体的事例を多く取り入れたお話が多く、とても身近に小売業の問題や今後の課題について実感することができました。小売業には携わったことがない私ですが、日々消費者として小売業に接しています。頻繁に耳にする「顧客満足」という言葉の意味を考えてみますと、消費者自身が賢い消費者となることが、小売業・商業の発展の第一歩ではないか、そういうことを改めて考えました。 今後、福岡販売士協会の一員として何をやるべきか・・などと大げさに考えますと、ちょっと荷が重い私ですが、皆様方とともに刺激を受けあいながら自己研鑽していきたいと考えています。今後共、よろしくお願い申し上げます。
企画委員 一級販売士 箱森 哲則 私は平成8年に販売士の1級の資格を取りましたが、何も実生活や職場の中で活用する機会がありませんでした。ところが、今年に入り福岡に販売士協会の設立に参加するとともに、北九州(小倉)で2級販売士の講師を引き受けることになりました。これを機に日本販売士協会の登録講師になると同時に、販売士の勉強をもう一度やり直そうと思い東京に行きました。本当は4日通しの研修会でしたが、仕事の関係で後半の2日間だけ参加しました。前日に下見した時に参加人数を会場で聞いて驚きました。定員80名の中77〜78名の参加者で、北は東北地方から南は鹿児島までの地域に及んでいました。しかも、1級販売士、商業高校の先生、商工会等の職員,企業の研修担当者等様々の人々がいました。講義内容は、その道の専門家(大学教授・コンサルタント・専門機関の所長等)の方々が今の日本の経済、社会状況を反映しつつ3級・2級のハンドブックを基本に行われました。 私の9月8日の2級の講義では東京で学んだことや事前学習の内容が少なからず生徒さんに伝わったのではと思います。最後に東京で印象に残った講師の方の話を紹介します。(教えることにもっと責任を持つ必要があります。我々講師の話の内容に嘘はあってはならないのはもちろんのこと、大げさに言えば聞く人の人生観や生活観等を変えることもあることを肝に銘して教える必要があります。)
一級販売士 秋本 香織
東京便りという事で、何を伝えればよいのか迷っていた時、『丸ビルオープン』のニュースが飛び込んできたので、早速オープンしたばかりの丸ビルに出掛けて来ました。 生まれ変わった丸の内の顔は、百貨店とオフィスビルとアートギャラリーが融合したような近代的なビルでした。 ビル内の内訳は地下1階〜4階がショッピングゾーン、5・6階と35・36階がレストランゾーン、7・8階が多目的ホール、9階〜34階がビジネスゾーンです。 1階〜6階は、吹き抜けになっており、東京駅側を含む三面がガラス張りになっているので、自然光が入り開放感があります。140あるテナントのほとんどは、ターゲットとしている“丸の内OL”の好みそうなものばかりを集めたのだろうという印象で、食べるものから身に付けるもの、またそれを演出する内装にも意識が感じられました。 当日はオープン間もないということで、多数の人出でしたが、繁盛しているのは飲食店だけで、一般の店舗では拍子抜けするほど買い物をしている人を見ることは出来ませんでした。これも不況のせいなのか、消費者が賢くまずは模様眺めだけしに来たのか、ただ人気がなかったのか・・・。今のところ、銀座方面への流れが止まるとは思えない印象を受けましたので、今後の変化に注目していきたいと思います。
広報委員 一級販売士 吉田 貴司 新社会人となり、早いものでもうすぐ半年が経とうとしています。学生時代とは180度違いこの半年間はすべてが新しいことだらけで、ずっと地に足がついていない状態が続き、不安な日々を過ごしていました。そんな時、支えてくれたのは「人」でした。 私はここ10年間福岡で過ごし、当たりまえの様に自分の周りには家族、友人、販売士協会の方々などと常に人がいて、ほとんど孤独というものを感じたことがありませんでした。しかし、入社した当時は、周りには知り合いもなく、町に出ても知らない建物、地名だらけで本当に孤独というものを毎日感じて過ごしていました。 そんな時、親、友人からの電話や福岡販売士協会からの封書などがポストに入っていた時は言葉で表せないぐらい嬉しく、皆さんの存在感をとても感じました。最近では栗川会長、藤田総務委員長からお手紙やメールを頂き、本当に感謝しております。販売士の資格取得も価値がありましたが、それよりもいろんな方と知り合えたことに価値があったと心の底から感じています。 私も福岡販売士協会のホームページ担当として、より多くの人に見てもらえるような魅力あるものを追求していき、様々な方と知り合えるツールになるように努力していきたいと思います。 |